〈企業インタビュー〉

ネクストウェア株式会社

2020,10,12

「わたしの温度」を社員さまにモニターとして貸し出していただいた企業さまへ
使ってみた感想と、会社としてどう思ったか、2つの視点から聞いてみました。

妊活

木村静さん 32歳
(大阪府/ネクストウェア㈱総務部)

夫に「つらい」と
素直に言えた妊活も
夫婦関係もハッピーな方向へ

子どもを望むも、
基礎体温計は挫折。
勤務先では健康経営にも
携わっていたからこその選択

ー「わたしの温度」のモニターになったきっかけを
教えてください。

木村さん(以下、木村)結婚後、すぐにでも子どもが欲しいと思って食事にも気を使っていたんです。でもなかなかできずにいた中で、今回のお話をいただきました。もともと社内の健康経営(※従業員の健康増進を重視し、健康管理を経営課題として捉え、その実践を図ることで従業員の健康の維持・増進と会社の生産性向上を目指す経営手法のこと)推進の担当だったこともあり、参加を決めました。

ー基礎体温などはつけていましたか?

木村 舌下で測る体温計を持っていたのですが、毎日同じ時間に起床して、口の中に体温計を入れて……というルーティンが続けられず、妊活を始めて2カ月ぐらいで断念してしまったんです。そのまま3カ月ぐらい経過したタイミングで、今回のモニターに参加しました。

バランスが良くないことを
初めて知った。
客観的に自分の状態を
教えてくれた
「わたしの温度」

ー「わたしの温度」を使ってみて、いかがでしたか?

木村 ナイトブラを着ける習慣がなかったので、最初は寝ているときに邪魔になるんじゃないかと思っていたのですが、いざ使ってみたら全然そんなことはありませんでした!

ーすぐに慣れていただいたんですね。妊活の役には立ったでしょうか。

木村 はい。使い始めて最初の3カ月ぐらいは生理が終わっても高温期に入らなかったんです。それで、自分のバランスが崩れていることが初めてわかりました。それまで食事にも気を使っていましたし、どこかで「すぐできるだろう」と思っていたんです。でも「わたしの温度」で自分の温度リズムが可視化されたことで、客観的に自分の状態を知ることができたのは大きかったですね。

ーデータは活用できましたか。

木村 具体的に治療をしたということはありませんが、グラフを見せることで、上司にも言いやすくなりました。妊活中ということは伝えてあったので、一緒にグラフを見てもらって「アンバランスやんなあ」と話したり。自分のステータスを自分で理解することはもちろん大事ですが、周囲にも理解してもらえると、気持ちの面でだいぶ楽になります。

自己管理が苦手な女性の味方
自分の気持ちに素直にもなれた

ー妊活にはストレスがつきものですので、周囲の理解があるのとないのとでは、大きく違いそうですね。

木村 そうなんです。じつは私、「わたしの温度」を使うまで旦那に悩み事を相談するのが苦手だったんですね。かっこつけていたのもあるのですが、「しんどい」って素直に言えなくて。でも、今思えば、結婚式や引っ越しなど、結婚に伴う生活環境の劇的な変化でいろんなストレスがたまっていたんじゃないかと思います。

ー自分でも気づかないうちにストレスはたまっていきますからね。

木村 「わたしの温度」を使うことで自分のリズムが可視化できたので、「私、いまバランス悪いみたいやねん」って言えるようになったんです。それがあったから、妊娠してからも「つわりしんどい」「肩めっちゃ凝る」と素直に言えるようになったんだろうなあと。自分の気持ちを伝えるためのいい練習になりました。

ー「妊娠してからも」ということは……?

木村 モニター期間中に妊娠しました!使い始めてから3カ月たったころから徐々に予測排卵日が実際の排卵日と近くなっていったようで、半年ほどで妊娠しました。

ーおめでとうございます!では、妊活中の女性におすすめできそうでしょうか?

木村 2人目の妊活をするときは、また使いたいです。私のように毎日体温を測ったり、自分で管理することが苦手な方には、とくにおすすめしたいですね。

企業

馬場琴美さん
(大阪府/ネクストウェア㈱取締役)

誰にも相談できなかった経験が
あるからこそ社員には「不調」を
隠さず働いてほしい

女性活躍のための土壌づくりが必要。
妊娠や生理の悩みも気軽に話せる
職場環境を目指して

ー今回、企業として「わたしの温度」モニターにご参加いただいたのはなぜでしょうか。

馬場さん(以下、馬場) 弊社はまだ女性社員の数が圧倒的に少なく、活躍してもらうための土壌づくりが必要な段階にあります。そこで女性活躍に関したセミナーを開催しようとしていたのですが、そのコンテンツを検討していた際に御社からお話を伺って飛びつきました。女性が長く働いていくうえで、日々自分のリズムと付き合っていくことはとても重要だと考えます。

ー女性が少ない企業の中で、馬場さんは取締役を務めてらっしゃいます。「女性活躍」の大変さをよくご存じなのでしょうね。

馬場 私が若いときは、妊娠や生理に関する悩みや不安を誰にも相談できませんでした。社員には同じ思いはさせたくないですね。

「女性に活躍してもらいたい」
という
企業側のメッセージを
社員にわかりやすく届けられた

ーでは今回モニターに参加したことで、メリットはありましたか?

馬場 それはもう木村が懐妊したことでしょう。木村からは前々から「まだ妊娠しないんです」と聞いていて、「まだ妊活を始めて1年もたってないんやから」というような話はしていたんです。でも今回のモニター参加を通して、温度リズムの曲線を介して自分の状態が客観的に見えれば、落ち着いて妊活もできるんじゃないかと感じました。

ー木村さんからは、データを上司と共有できた点も良かった、というお話がありました。

馬場 日々の体調管理もそうですが、とくに妊活ともなるとつい「(子どもが)できない」ことに目がいってしまいがちなんですよね。でも、まずは自分の体のリズムを知ることが大切なんじゃないでしょうか。それを客観的に示す曲線が、「わたしの温度」で可視化されていました。

ー他にもモニターとして参加してくださった女性社員の方々がいらっしゃいますが、良かった点はありますか?

馬場 社内で女性の体のリズムについて話すことって、それまであまりなかったんです。ほかの企業さまも同じような状況ではないでしょうか。でも、女性の健康とは切っても切れない関係です。モニター参加を通して、社員同士でそうした話題について話す機会が増えたことはとてもいいことだと思います。

ーモニター社員の方から、何か意見はありましたか。

馬場 「うちって、女性に活躍してほしいと思っている会社だったんですね」と言われました(笑)。これまでその思いが伝わっていなかったことには反省が必要ですが、具体的なツールがあると伝えやすいこともわかりました。

女性も男性もいろんな「悩み」を
吐露できる風通しのいい
職場を目指して

ー馬場さんご自身もモニター参加していただいたそうですが、実際のアプリやデバイスについてはいかがですか。

馬場 いやもう、私が若いときにあればよかったのに!と思いますよ。

ーありがとうございます。今後女性社員活躍のために、行おうと思っている取り組みはありますか?

馬場 これは女性に限定しない話なのですが、マネジメント研修に力を入れていきたいですね。同じことを繰り返していたら企業として淘汰(とうた)されてしまいますので、マネジメント職の社員一人ひとりが経営者になったつもりで、それぞれの仕事に取り組んでもらえたらと思っています。一方で、役職が上がると自分の苦労を吐露する場所がなくなるので、研修を通じてそういう悩みも共有しあえるようになることを目指します。

ーさまざまな角度から、社員が悩みを抱えずにすむ環境づくりを目指しているんですね。

馬場 世の中にごまんとある会社の中で弊社に入社してくれているわけですから。ただ、女性活躍に関していえば、大阪商工会議所が2016年から行っている「大阪サクヤヒメ表彰(※後進のロールモデルとなる大阪の女性リーダーを対象にした賞)」の第一回で、活躍賞をいただいたんです。今後は社外に向けても、さまざまな取り組みをアピールしていくつもりです。